2005.11.10  
愛媛県の塗料工場での環境汚染の事件について
今日のニュースでありました。
愛媛県の塗料工場からの排水で作られたリサイクル土壌、県推奨のお墨付き商品が実は有害物質処理費用を軽減するための、会社ぐるみの策略であった事。
つまり県に届け出たサンプルと実際の商品とは大違いで、実際の商品には六価クロムほかの有害物質が含有されているものであった。

そのためにその土壌によって埋められた地域の回りの木々が枯れ、その土を吸い込むと肺がんになるというもの。もっと驚く事はそのことは既に承知しており、その土壌一トンあたりの販売価格150円に対して、買い取った業者には運搬料として3000円渡すという、商売としてはどうにも考えられない事実があった。
これは、その排水を単純に処理するための費用に比べ、この方が安上がりであるという、会社の利益のみを考えた他人への迷惑を無視したあくどいものである。
その他に判明した事に、県に成分検査のために提出したものと実際の商品はその元になる排水の種類が違い、当然含有する毒物が違うという事です。
成分分析・成分検査などは利害が絡む当事者のデーターは今後信用できないものという、典型的ないい例です。承認のときはもちろん、出荷ごと製品ロットごとの第三者機関による成分分析データーが必要不可欠でしょう。